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Diary


おひさしぶりです
時は2026年になり。この世から消したと思っていた過去記事がなんと残っておりまして、一部ですが復活させました。たまにブログのことを覚えてくれている方がいて、びっくりしています。ありがとうございます。うれピ〜(死語)。写真のおじさんは今回の話に何の関係もない、芝を刈るおじさんです。 「考えていることがあったとしても、それを表に出さなければ、考えていないことと同じ」最近目にしてはっとした言葉です。 この頃わたしはSNSで長文を書くということをほとんどしていません。なぜなら自分がSNS上の長文をあまり読めなくなってしまったからであります。あとで読むか。と思っても、その「あとで」は永遠に訪れることはなく、どんどん流れていく情報の中では刺激だけが目に止まる要素で、流れてしまったものはその瞬間に忘れていく。そういう追いつけない早さに加わらないやり方で伝えられないか。大切なことはすこしアクセスしづらいくらいの方がいいと言ってくれた友達よありがとう、1周してまたブログに戻ってきました。 きっかけは、今年始めた企画のUnnamed Garden...

tomoyo shiina
4 日前
Choose life
ここ最近、好きなお店が立て続けに店を畳んでいる知らせを受けています。そして、どのお店も包み隠さず自分たちの実直な言葉を発信していて、それらを読むたびに私は強く感銘を受けています。ムネアツ。いいお店がまた地球上からなくなってしまった…(泣)と一瞬は思うけど、彼らの言葉を目の前にするとそれは変化のひとつで、わたしごときが悲しむことではないのだと冷静になる。なにより、大きな決断をした彼らにただよっている空気は清々しい。 さて、人生は小さな決断の連続である。買い物一つにしても。 先日のお客様の会話 A「これかわいい、買おっかな〜」(商品を手に取る) B「何に使うの?使い道が分かってから買いなよ」 A「...そうだね」(静かに棚に戻す) 椎名心の声 「すみません、そもそもこのお店には、使い道が決められたものなんてほとんどないんでございます。汗」 お客様が去った後に悶々とする。 (あれを買っていた世界線だったら、あの人の暮らしは何か変わっていたかしら) (まーそんなに大したことじゃないか) (なんか寂しい気持ちやな) そして誰かの決断に水を差すような言葉を、

tomoyo shiina
2022年4月26日


植物と暮らそう
お久しぶりになりました。あと十数日で今年も終わりかと思うと、感慨深いものがあります。ブログを読んでいただいている皆様にとって、どんな1年でしたでしょうか。今年は夏に洋酒部門を閉めたことが大きな出来事でした。植物だけで勝負しようと決めてから、お酒のファンでいてくれた方に申し訳ないと思う気持ちがある一方で、私の心はとても自由になりました。 私はネイティブアメリカンの教えや視線が好きで、何かにぶち当たった時や社会に疲れた時、彼らの気高い精神に救いを求めることがあります。全て生きとし生けるものは家族や友であり共にある世界。 20代前半のころ勤めていたお店の近くに、今は亡き高橋吾郎さんの一番弟子の、Tadyさんという方のアトリエがありました。(半地下のアトリエで、大雨の日はよく水没してた) 薄明かりの中の赤茶色のラグや、壁にかけられられた先住民族や動物達のモノクロ写真、シルバージュエリーが無造作に置かれた棚、彫りかけのレザーが積まれた埃っぽい空間、作業台に向かうTadyさんの佇まい、その温度感まで今でも思い出すことが出来ます。心地よくてよく入り浸っていた私

tomoyo shiina
2021年12月19日


○○に行ってきた
8月よこんにちは。 先日より店内に置いております佐渡島の写真集ですが、様々な反応を頂いておりまして面白いです。昭和54年の写真集ということで、当時の様子や昔はこうだったんだよ、などという話を地元の方から聞けるきっかけにもなっていて、私自身も勉強になることがとても多いです。ありがとうございます。野辺の送りについてご興味を持っていた方もいたなぁ。私もチベットの鳥葬や風葬など熱心に調べていた時期がありました。 *** さて、夏休みなのでちょっと海外に行きたいなと思って、先日ボリビアとペルーへ行ってきました。 目的は、プヤ・ライモンディを見るため。グルメ好きが旅をしてまで食べに行きたいミシュランスターレストランがあるように、自生地での姿を見にゆく旅は、全植物好きにとっての夢であり聖地巡礼なのである!おそらく。 でもこのご時世なので、超ハンディな方法で行ってきました、そう、グーグルストリートビューで!(どや) アンデスの高山帯に生息するプヤ・ライモンディは、巨大な花序が特徴で、なんと大きいものは12メートル程にもなるそう。80〜100年に1度花を咲かせて枯

tomoyo shiina
2021年8月2日
海岸清掃
こんにちは。今朝は地域の海岸清掃の日でした。朝6時に到着すると、皆様もうゴミ袋を片手に清掃を始めておりました。四方を海に囲まれている佐渡は、対馬海流と西からの風の影響で、多くの海洋ゴミがどんぶらこどんぶらこ流れ着きます。台風や時化の後は、ゴミすごいですよね。新潟県本土に漂着する、人工物のゴミの割合は全体の40%なのに対し、佐渡ではその割合は86%を占めるそうです。つまり佐渡にくるゴミはほとんどが人間が出したゴミ。だから本〜当〜に、綺麗な海岸も目線を足元に落とすとプラゴミだらけ。(頭に来るわ) 佐渡市のHPに記載の海岸清掃マニュアル(ボランティア用)に詳しく記載があります。 https://www.city.sado.niigata.jp/uploaded/attachment/19017.pdf いつか地球上の地層にプラスチック期みたいなのが出てきそう・・・で、驚いたのですが、園芸用の育苗ポットをいくつも拾いました。なんでこんな場所に???????これは園芸に関わる身としては悲しい。川とかにポイッてしちゃうのかな。謎すぎる・・・園芸や農業界では未

tomoyo shiina
2021年7月18日


墓
ここ最近島内の色々な場所を巡っている中で、なんだか気になるのがお墓だったりします。佐渡って見晴らしのいい特等席のような場所には必ずお墓がありませんか。地元の方に聞いてみたら、土地がないからだよとおっしゃっていたのですが、なんだか他にも理由がありそうな。佐渡でいい景色を見たければ、ガイドブックやSNSではなく墓を探せと個人的に思います。さてそんな今日のブログのテーマはお墓です。 私がもしロンドンでユニークな場所はあるかと聞かれたら、日本語ではあまり詳しい情報を見つけられない、クロスボーンズというGraveyard=墓地をご紹介させていただきたいと思います。 (日本語の情報は今ではとても増えています!2026年追記) https://crossbones.org.uk ここは、90年代になってから明らかになった、ロンドンの歴史の中に長い間隠されていた場所。 ジュビリーライン(地下鉄)の拡張工事で掘っていたら人骨が出てきた!ということで調査が始まり、地元の人たちの言い伝えや古い詩などをヒントに分かったことは、かつてその場所は、ロンドンでも最も貧しく暴力

tomoyo shiina
2021年7月1日
ここ最近のあれこれ
現場に奔走しているうちに。いつのまにか店の湖南が咲いていました。元はうちの母が挿し木でくれた小さい苗でした。野生種のバラだけあって強いです。(葉っぱが半分くらい毛虫にやられてますが)湖南という名前は、中国の湖南省から来ています。 そして今まで酒瓶を吊るしていた場所にハンギングを飾るという、園芸屋さんぽいことをしてみています。予想以上に色々な方が褒めてくださるので、調子に乗って浮かれています。やり方を教えて欲しいという方もいらっしゃり嬉しい限りですが、水を含むと結構な重さになるので、ご自宅の飾りたい場所の強度などをしっかりご確認の上、レッツトライしてくださいね。 少し前から植え替えシーズンに入っていまして、Siltにも植物を抱えて入店される方が増えています。しばらく前にうちから旅立っていった植物に再開できたりして、愛栽していただいているのが分かり嬉しくなります。 植物って大切に育てると軽くジェネレーションを越えていきます。ジュエリーやヴィンテージアイテムのように、世代から世代へ受け継ぐことが出来るのです。ただ生き物なので、育てることが出来ればという

tomoyo shiina
2021年5月28日
それぞれのガーデニングを楽しんでくださいね!
数日間店舗の方はお休みをいただいておりましたが、20日(木)より再会しますのでよろしくお願いいたします。店舗を閉めている間、とある地方にて自分ではとても出来ないような大きな庭づくりの現場に入らせていただいていておりました。考えることが沢山あり、良い時間になりました。 最近読んだ、平凡社スタンダードブックスの重盛三玲「庭を見る心得」にこんな言葉がありまして、近頃の私に絶大な力を与えてくれています。 「庭を作るということは、この世の中に今日まで無かった一つの風景美を創作することであるから一庭つくることによって、世の中に一つの風景美を増したことになるのである。これは全く貴重なことである。」 たとえ見てくれる人がいなくても、私は世の中に美を創造しているのだー!と自分で思えるか思えないかは大きな違い。佐渡に来たばかりの頃、なぜこんなに自然が豊かなのに庭が必要なのかと聞かれることが多々あり、その度に回答に困っていましたが、この本の中でそんな疑問も三玲先生が快答してくれています。 今回お手伝いに行った現場は海の近くだったのですが、ビーチにゴミが全然落ちてなくて

tomoyo shiina
2021年5月18日


樹
先日書いた、アンディアンドウィリアムスボタニックガーデンを訪ねることができました。 冬空の下で最後の輝きを魅せるバラや宿根草ももちろん綺麗でしたが、圧倒的に印象に残ったのは、自然樹形で悠々と枝を広げる樹木の美しさでした。Populus alba ギンドロの樹もありました。宮沢賢治が大好きだったという樹。またの名をウラジロハコヤナギ、葉が積もると、一面真っ白に雪が降ったようになる。少しの風で葉が擦れ合って、まるで樹が話しているんじゃないかというくらい、ざわざわと囁くような音がする。イーハトーブを象徴するような樹。 ※宮沢賢治が愛した木は、ドロノキPopulus suaveolen であって、ギンドロは外来だから違う、という説もある 絵本の中に存在しているような佇まいの美しい樹ですが、本来寒冷地の樹木なので、関東でこんなに大きく育つんだ!と驚きました。造成当時の写真の中の樹木はまだ小さく、庭の中にまばらに点在しているような感じでした。時を経た美しさや強さ、というものを樹木は教えてくれます。 白い幹肌がそう それで、詩人の山尾三省が、人生の中で一本の木

tomoyo shiina
2020年11月30日
庭のその先
「Andy&Williams garden will close!! 」 前のBossから届いた1通の衝撃的なLINEから始まった朝。 アンディアンドウィリアムスボタニックガーデンは、群馬県太田市にあるジョイフル本田に併設されている、国内では数少ない本格的なイングリッシュガーデン。ホームセンターであるが故、訪れる人の庭づくりの力になれるようにという明確な目的を持ち、造られたそうです。 https://www.joyfulhonda.com/aw/ いつか行こうと思っている間に、閉園のニュースとは・・・なんとも悲しい。前にもあったな、そうだ、ハドスペン・ガーデン(昔の方の)に行きたいと思った時も、クローズしていたんだった。連鎖的に思い出すあれこれ。 行きたいところや会いたい人の為には時間を作って行動しないと、永遠に存在するということはないんだな。 話は戻って、ジョイフル本田は新潟でいうところのコメリのような存在で(北関東の人はジョイホンて呼びませんか?)園芸コーナーがとても充実しているので、私も帰省するとつい足がむいてしまう。一企業がこれだけのガー

tomoyo shiina
2020年11月10日
いのち
Siltはよくあ〜お花屋さんね〜なんて言われることも多いのですが、園芸店と花屋さんて何が違うの・・?と思っている方も多いのかもな、ということで花の世界と園芸の世界は重なり合いつつ少し違うんだよ、ということをなんとなく書きたくなりました。そしてそれはいのちという見方をすると見えてくる。少し前に、山形ビエンナーレのオンライン開催を見ていて、「いのちの学校」というプログラムの中で、花道家の上野雄次さんがこんなようなことを言っていました。(ちょっと私の方で脚色があったらごめんなさい) 花を手折る時、その時点からその花は死へと向かっている。 花が咲いて、生殖をして、次の世代を残すという最大の盛りの美しい時に、 人間の都合で花のいのちを奪うわけだから、そのいのちを作品という形で昇華しなければいけないよね。 花を扱うというのはある意味痛みを伴うことだ、と。 それを聞いてひれ伏した私。華道に”道”という言葉が使われるのは、花をたよりに人の道を知ることでもあるからなんだなと思う。花を扱う方が背負っているものに比べたら、園芸の世界はずいぶんと平和な気がする。園芸家は

tomoyo shiina
2020年10月2日


ドゥブロブニクのSobe
昔の写真を見返していて、ドゥブロブニクを一人旅してた時のことを思い出していました。アドリア海の真珠と呼ばれるクロアチアのドゥブロブニク。とても美しい場所には悲しい歴史の爪痕があるわけで、旧ユーゴスラビアからの独立宣言後、旧ユーゴとセルビアとの間で三巴の激しい内戦を繰り広げた歴史があります。 散歩しながら旧市街とアドリア海をぐるりと見渡せる、城壁ウォークという人気のアクティビティがあるのですが、美しいテラコッタ色の瓦がとても新しいことに気が付きます。 なぜなら、内戦の際の爆撃で8割の建物が破壊されてしまったから。ところどころに残る古い瓦は、戦火を免れた唯一の場所だそうです。市民の必死の復興によって、一度危機遺産リストに入れられたこの街は再び世界遺産に返り咲く。大昔のことではなく、90年代の話。私は世界遺産の定義を詳しく知らないけれど、里山を含めた街並の美しさや、人や文化、たくさんのミクロな視点を内包しているんだろうと思います。(だから、世界遺産認定を頼りにしているようじゃだめなのよ。) そんな時代の中で生まれたSobe(ソべ)というものは、いわゆる

tomoyo shiina
2020年9月2日


観光について考えた日
Siltとoctoの改装の際に、とてもとても、お世話になった方がいます。 吉田励さん(励おじちゃん) 佐渡に来たばかりで誰に尋ねたらいいかも分からず、大工さんがどうやっても捕まらなかった私たちが、全部セルフリノベーションする方へシフトチェンジしたのは 「なんでも自分でやってみたらいいんじゃない?楽しいよ」 という励おじちゃんの鶴の一声だった。形のない、たくさんの’知恵’という財産を授けてくれた。もっとこれから一緒に遊ぼうと思っていたのに叶わなくなってしまった。 励おじちゃんが恋しくなって定期的に鼓童のブログを見返してしまう。 そこには、今の私たちと同じくらいの年齢の、私たちの知らない励おじちゃんがいるからだ。 ”吉田励さんを偲んで”というタイトルで書かれた本間康子さんの記事。 https://www.kodo.or.jp/kodo_blog/staff/26168 その中の一文が、今ここで商売をする私に様々なことを問う。 宮本常一先生のことを敬愛していた吉田さん。 「観光とは、そこに生活している人々が、生き生きと光り輝いている姿を目撃するというこ

tomoyo shiina
2020年8月8日
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