庭のその先
- tomoyo shiina

- 2020年11月10日
- 読了時間: 3分
更新日:3 日前
「Andy&Williams garden will close!! 」
前のBossから届いた1通の衝撃的なLINEから始まった朝。
アンディアンドウィリアムスボタニックガーデンは、群馬県太田市にあるジョイフル本田に併設されている、国内では数少ない本格的なイングリッシュガーデン。ホームセンターであるが故、訪れる人の庭づくりの力になれるようにという明確な目的を持ち、造られたそうです。
いつか行こうと思っている間に、閉園のニュースとは・・・なんとも悲しい。前にもあったな、そうだ、ハドスペン・ガーデン(昔の方の)に行きたいと思った時も、クローズしていたんだった。連鎖的に思い出すあれこれ。
行きたいところや会いたい人の為には時間を作って行動しないと、永遠に存在するということはないんだな。
話は戻って、ジョイフル本田は新潟でいうところのコメリのような存在で(北関東の人はジョイホンて呼びませんか?)園芸コーナーがとても充実しているので、私も帰省するとつい足がむいてしまう。一企業がこれだけのガーデンを造り、長きに渡り維持管理をしてきたのはとてもすごいこと。閉園後はどうなってしまうのか気にかかるところ。
庭は造られた時が始まりで、変化していく生き物である。手を入れることで、たくさんのものを返してくれる。雇用を生みもするし、循環の場でもある。数十年前のイングリッシュガーデンブームで、日本にもたくさん造られたと聞いているけれど、果たして令和の時代にうまくアップデートされ、循環し続けている場所はどのぐらいあるのだろう。英国の庭園の深みは、何百年というスパンで守り守られ、時代と共に歩んできた大御所的庭の存在と、新しく創出してくるエネルギーが支えている。地元民に愛され誇りとされる、美しい場所がいくつも存在しあって文化的な財産になる。そして残っていくものには必ず、美しいだけではなく心を動かす物語が存在している気がする。
国内の私の知る庭園で今パッと物語が思い浮かぶのは、北海道の十勝千年の森。
”新聞は大量の紙を使う。環境破壊を毎日繰り返している仕事だ。植樹をして、森を造っていけば、カーボン(二酸化炭素)をオフセット(相殺)できる」-という志を立てたのは1987年ごろだった。”(十勝千年の森HPより)
十勝毎日新聞社が財を投じ、1000年先の未来への財産になるような森を造る、という使命感にも似た目的を持ってスタートしたプロジェクト。北海道という土地はその他にも魅力的なガーデンが多数存在し、繋がりあって北ならではの庭園文化を創出している。ガーデニングをする人で北海道を目指す人が多いのも納得。羨ましい限りにその哲学が浸透している。かつて権力や財力の象徴でもあった庭園は、これからは所有という概念を超えて、自然との境界も限りなく曖昧になっていくのかもしれないな・・なんてことを個人的に妄想しています。庭のその先へ続く物語。

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