植物と暮らそう
- tomoyo shiina

- 2021年12月19日
- 読了時間: 2分
更新日:7 日前
お久しぶりになりました。あと十数日で今年も終わりかと思うと、感慨深いものがあります。ブログを読んでいただいている皆様にとって、どんな1年でしたでしょうか。今年は夏に洋酒部門を閉めたことが大きな出来事でした。植物だけで勝負しようと決めてから、お酒のファンでいてくれた方に申し訳ないと思う気持ちがある一方で、私の心はとても自由になりました。
私はネイティブアメリカンの教えや視線が好きで、何かにぶち当たった時や社会に疲れた時、彼らの気高い精神に救いを求めることがあります。全て生きとし生けるものは家族や友であり共にある世界。
20代前半のころ勤めていたお店の近くに、今は亡き高橋吾郎さんの一番弟子の、Tadyさんという方のアトリエがありました。(半地下のアトリエで、大雨の日はよく水没してた)
薄明かりの中の赤茶色のラグや、壁にかけられられた先住民族や動物達のモノクロ写真、シルバージュエリーが無造作に置かれた棚、彫りかけのレザーが積まれた埃っぽい空間、作業台に向かうTadyさんの佇まい、その温度感まで今でも思い出すことが出来ます。心地よくてよく入り浸っていた私に、レザーの縫い方を教えてくれたり、ゴローさんのことや、遠くの土地の、いろいろな話を聞かせてくれました。
仕事を辞めてその土地を去り、海外で暮らしたりしている間に、Tadyさんの訃報を聞きました。
アトリエも何もかも無くなってしまったけれど、私の手元には、当時シルバージュエリーを買うほどのお金もなかった私にTadyさんがくれた、小さなバッファローのコンチョがあります。今も心を温め続けてくれている大切な場の記憶として。
自分の店を持ち、植物を生業とする今の私が誤った方向へ行かないように、先回りして出会わせてくれた縁だったのかもしれないと思う時があります。植物との向き合い方は私も今も模索中ですが、植物を使い捨てのように扱ったりする業界やインテリアとみなすような媒体には、強い違和感を覚えます。彼らには生も死もあり、幸せを約束されています。どうか責任を持って育ててください。世の中がどんな方向へ行こうとも、自分をより戻してくれる存在になってくれることでしょう。
この小さな店から、皆様の内的平和を植物とともにぶちかましていけたらと思っている所存です。
まだまだ年内も営業は続きます。どうぞよろしくお願い致します。
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「樹木 法廷に立つ」筒井康隆

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