新潟の耐寒性ゾーン
- tomoyo shiina

- 2022年2月19日
- 読了時間: 3分
更新日:2 日前
「佐渡では室内に取り込んで」
「佐渡でなかったら地植えができるんですけどね」
そんなワードを5億回は店で口にしている、冬の私。
移住してきた頃は、佐渡は海流の影響で新潟よりも夏涼しく冬暖かいと聞いていたのもあり呑気に構えていたら、佐渡の冬にメチャクチャに打ちのめされました。
あれもこれも、越冬できない。船の輸送の間に痛んで、復活できずにケースごとダメになる植物もありました。損失と対峙することから目を背けた1年目の冬・・・。(園芸店としてもダメだし経営もダメダメです)
今まで培っていたと思い込んできたものが、全部通用しない気がしたのでした。それから島中をまわって、何がうまく行ってるか観察して、実際に植えてみたり、信頼できる植物リストを一つ一つ増やしていった。
そんな私がこんな便利なものがあったんかいと膝を打ったProven winnersのサイト。
Googleと連動して、お住まいの場所の耐寒性ゾーンを調べられるのです。
”寒さを段階別に分けた(日本の場合は20ゾーン:3a~12b)植物ごとにどの地域まで冬越し可能なのかを知るための指標です”とあります。
このゾーンによると、佐渡は大体平地で9a、山間部になるにつれて8b, 金北山の上の方で8aゾーンという括りになる。数字が大きいほど、あたたか。
新潟だと、佐渡と同じくらいの場所は、新潟市内、下越、粟島。
それよりももう少し寒いのが三条や長岡、上越。五泉や阿賀野、燕や内陸の方になるともっと寒い。
ゾーン9aの耐寒目安は、このサイトを参考にすると− 6.7°C ~− 3.9°C。つまり、植えてみたい植物の耐寒性がこのゾーンの示す数値内、もしくはそれより高い気温にあれば、単純に考えればGOというわけ。
ですが、そうは問屋が卸さない。
だってね、日本全体でゾーン9aというのを見てみると、佐渡は東京都心と同じくらいと聞いたら、そんな馬鹿な話はないだろうと、佐渡市民が猛反発すると思いませんか。このゾーンはあくまでも大きな目安で、さらに突き詰めてMicro -climate(微小気候)を考慮に入れなければならないのです。
Heat, wind, rainfall and humidity are other factors affecting the hardiness of plants.
If your area tends to hold a snow cover from mid-December until mid March, you can usually grow plants
rated for one zone warmer than is indicated for your region.
(熱、風、雨、湿度もまた、植物の耐寒性に影響を与える他の要因。もし12月中旬から3月中旬まで雪に覆われているようなエリアなら、住んでいる地域で示されているゾーンより一つ暖かいゾーンの植物も育てることができます)
Wind is among the most damaging factors in a garden, making both pants and people unconfortable.
(風は一番植物にダメージを与える要因と言え、植物にとっても人間にとっても快適ではない)
Rosemary Alexander 「The Essential Garden Design Workbook」より
雪深いと反対に、雪が布団のような役割になって育てられるものが増える。佐渡で植物の越冬がうまくいかない要因は、冬場の海水を含んだ強い季節風の影響が大きいと思います。それを避けられるものがあるかないかで、結果は全く違ってきます。
かといって、無事に冬を超えたとしても、夏もどんどん暑くなっている。日本全体で、気候的にガーデニングを楽しむことがとても大変になってきているような気もします。育種家たちは気候の変化に対応できうる、耐寒性、耐暑性に優れた植物を作出しようと大変な努力をしていますが、そういった植物も上手に取り入れながら、長い間根を張りこの地で耐え抜いてきたローカルな植物へ、もっと細やかな目を向けて庭づくりをしていく必要を感じています。
”私のふるさとの家は
空と海と砂と松林であった
そして吹く風であり
風の音であった” 坂口安吾

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