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在来種外来種問題

更新日:3 日前

⇧最近こちらの記事を読んでおりまして、店を始めてまだ数ヶ月の頃、うちで販売していたアジュガのチョコレートチップを見て苦言を呈した方がいたことを思い出しました。聞くにどうやら、園芸種のアジュガが在来アジュガに圧をかけているそうで、自然が豊かなところで園芸をやるというのはそういう事で、無知ではいられない。いろんな狭間で大変気を使う仕事でもあるわけです。


佐渡に自生しているAjuga属のものは、

・キランソウ Ajuga decumbent

 別名:地獄の釜の蓋(すごい名前)

・ニシキゴロモ Ajuga yesoensis


その他日本で確認されている品種は ジュウニヒトエAjuga nipponensis をはじめとする12品種らしい。

園芸店に並んでいるアジュガは、おそらくほとんどがA.reptansとかA.tenorii ナンチャラカンチャラ (和名 セイヨウジュウニヒトエ、セイヨウキランソウなど)等の、日本にもともとなかった種ということになり、ざっくりいうと園芸種はこれらを様々に改良し作出したものというわけです。そこまで詳しく調べたわけではないので、間違っていたらごめんなさい。このセイヨウ何ちゃらっていうのはアジュガに限らずとっても多く存在します。


そして、だいたいの外来種を調べてると、やたら明治時代というワードに突き当たるんですよね。西洋文化が花開いた時に、草花たちも一緒に入ってきちゃったの?と想像すると、ちょっと可笑しい。そしたら日本が居心地が良くなって帰化してしまって爆発的に家族を増やしている。明治時代の人はそんなこと考えもしなかったでしょうね。

ただですね、この在来種外来種問題へ向きあおうとすると、私はいつも出口のないトンネルに入ってしまうのです。外来種=在来種の生息地を荒らす悪としてしまう単純な図式に抵抗があるのかな。所変われば愛されている植物だって沢山あるはずで、逆パターンも沢山あります。ロンドンの造園会社にいた時、Japanese knotweed すなわちイタドリをものすごい形相でぶった切っていた当時のボスの顔を見た時には、すまんな、となんだかその時は日本代表みたいな気持ちになったものです。


人間の意図に反したところで、虫や鳥や風も海も植物を運んでいるし、地球全体で気候も変わっている。これからどんどん動植物の生息地域図が塗り替えられていくだろうことは、止められないのではないかと思う。’

どこへ着地しようか分からなくなってきましたが、それだけ地元の山や草花を大切に思う人がこの島には沢山いるのだな、という気持ちをいつも忘れずに商売をしなければと思います。


というわけで、最近植えっぱなしでは越冬(夏越しも)出来ないような微妙なラインの植物も少しずつ増やしています。今まで佐渡の気候に合ったものや育てやすいもの、と思っていたけれど、そうではないものたちに付随する’面倒臭さ”にも園芸の面白さがあると思うからです。上手くいかないから楽しいんだ。園芸界と自然界の棲み分けにもなるのではと思う。そして、園芸を愛する方は自然ももれなく愛している。自分が面倒を見られる場所以外のところに何か植えたり、土を捨てたり(根っこや種が混入してる場合も)しないこと。山に入るときは何も持ち込まないように、靴の裏まで気を配る。そういう暗黙の小さなこと、再確認です。


 
 
 

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