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閉

9月21日
読了時間: 2分

すごく前にこのブログでも触れたことのある、北海道にある十勝千年の森が今シーズンをもって閉園するようです。


私は2023年のちょうど今ごろ、北海道の庭園をいくつか巡っていて、十勝千年の森は道中含めてその中でも特に印象に残っている。どこにいても、日高山脈が目に入る。穏やかな秋の日であったが、日高おろしと呼ばれる強い風や、これから待ち受ける冬の厳しさを想像すると怖ろしくなるくらい雄大だった。アースガーデンの真ん中で、お腹が空きすぎてハルニレの木の下で倒れていたら、その木はアイヌの人たちが大事にしていた木なんだよと通りがかった方が教えてくれた。芝生が気持ち良すぎ〜〜とごろごろしていたら、人の裸足に一番心地よく感じる刈高に、こまめに維持されていたことを知り驚愕した。オノ・ヨーコのスカイTVに思わず出会ったり。


のびのびと空を泳ぐオクロレウカや園路にしだれていたカライトソウに、観光庭園であっても人間が必ずしも優先されない維持管理、おおらかな人と植物との関わりを見られたのも嬉しかった。虫や鳥もたくさんいた。一人旅だったけど、私は誰かに会いたいとか話がしたいとか一切なくて、ただ庭という場所に久しぶりにどっぷりうもれて過ごしてみたかった。イギリスに住んでいた頃にしていたように。




新谷みどりさんのinstagramなどで、とても少ないチームでお庭を維持していたのは存じていたけれど、実際に見て、すごいことだ、と思った。超人たちに違いない、、、と思ったけれど、庭から切ってきたであろう、バケツに無造作に入れられているお花に、わたしたちと変わらない人の気配を感じてちょっと安心した。地球にひとり取り残されてしまったかのように、メドウガーデンの中では誰にも会わなかった。




「北海道で見たEuphorbia griffithi 'Fireglow'がとても綺麗で忘れられなくて、苗が欲しい」とSiltに注文を入れてくれたお客様がいます。どこの庭だったか聞きそびれてしまったのですが、十勝千年の森にもたくさん育っていたのを写真を見返していて思い出した。まだ夏のしっぽをつかまえられそうな青空。

冬へ向かうきりっとした空気の中の夕暮れと、Fireglowが橙に染める大地を想像する。そりゃぁ忘れられないよね、と思う。


閉園の知らせは残念ですが、これまで維持してこられたチームの皆様に一ガーデナーとして深く敬服します。北の地に美しい庭園があったことを、覚えておきます。



 
 
 

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